伊藤若冲『日出鳳凰図』

伊藤若冲『日出鳳凰図』

価格：102,900円

■原画所蔵元のボストン美術館の正式認可の元、　　特製絹本に高級美術製版にて複製■許可証明印入りの証紙つき（桐箱蓋裏）■企画・制作：共同印刷（株）美術商品部■桐箱入り■寸法（約）：画寸 縦94×横33cm　　　　　　　　軸寸 縦183×横52.5cm■送料は1点につき別途630円(税込)をお申し受けます。

　あざやかな朱色の旭日を背に、優美に羽ばたく鳳凰。

ひるがえる白い尾の和毛（にこげ）に陽（ひ）の光が朱（あか）く透けて、誠にみごとな色彩の美が浮かび上がります。

　太陽と鳳凰以外には背景など一切描かず、画面の中央に主題を凝縮した大胆な構図。

これが幻想的な雰囲気に満ちた、幽玄な空間を生み出しました。

■本作品『日出鳳凰図（ひのでほうおうず）』は花鳥画の奇才と称される伊藤若冲（いとうじゃくちゅう）の作品です。

代表作『動植綵絵（どうしょくさいえ）』は皇室コレクション所蔵。

その印象的な画風は《日本の花鳥画の金字塔》と讃えられ、そのため本作品はお正月や慶祝の際にことのほか高い人気の掛軸になっています。

　江戸中期、京都・錦小路（にしきこうじ）の裕福な商家に生まれ、家業のかたわら狩野派（かのうは）や光琳派（こうりんは）に学び、独学で京都に伝わる中国の宋・元・明の名画の模写を繰り返した若冲。

やがて、若冲は写実に目ざめて、鳥や虫、花などの観察に日々を過ごすようになります。

庭で数十羽の鶏を飼い、何年も写生に明け暮れた若冲。

鶏を描いた作品は、群を抜いて高く評価されています。

　写実をきわめた若冲の才能は、独創的な「装飾花鳥画（そうしょくかちょうが）」に開花します。

その作品群は、幻想的でありながら強烈な生命感にあふれ、中でも『日出鳳凰図』は、想像上の瑞鳥（ずいちょう）である鳳凰という画題にふさわしい、実在を超越した夢のような世界が構築されています。

　鱗のように重なる複雑な模様の羽。

朱・青・緑…と華麗な色づかいもさることながら、細部にわたって克明に描き分ける描写の緻密さに驚かされます。

羽毛の一枚一枚を丹念に描くことで、法王の尾羽（おは）に柔らかくふくらんだ質感を与えた若冲。

躍動感をたたえた鳳凰の飛翔が、日の出の勢いと相まって大いなる瑞兆（ずいちょう）を感じさせる、比類なき吉祥画として完成した名作です。

全に深く帰依した伊藤若冲の作品は、皇室コレクションのほかには、鹿苑寺（ろくおんじ）（金閣寺）大書院（だいしょいん）障壁画（しょうへきが）や西福寺の襖絵など古刹に幾点か残りますが、絵画の多くは海外に流出しました。

本作品の原画もボストン美術館の所蔵です。

　このたび、特別に同館の許可を得て複製が実現。

特製絹本（けんぽん）に高級美術製版で原画の緻密な色彩世界を精確に表現しました。

特別許可証明印入りの証書つき。

桐箱入り。